アトピー治療の切っかけ作り
目に見えないストレスとアトピー性皮膚炎
私たちの生活する環境には、アトピー性皮膚炎を起こさせる誘因が、そこかしこに存在し、それらから、影響をまったく受けない形で生きて行く事は事実上不可能で、その「予防しきれない」部分を重大に考えすぎてしまい、大きな「ストレス」を溜め込んでしまうのは、その事自体が「アトピー性皮膚炎の予防」にとって、致命的なマイナスになる、といって話を前項ではしました。
アトピー性皮膚炎発症の要素として「免疫力の低下」はよく言われる話です。「大人アトピー」、特に幼少期から十代までの期間には、アトピーを発症せず、年齢を重ねると共に、それを発症してしまうケースの場合、「加齢による免疫力の低下」がアトピー発症の切っかけになっている事が大いに想像できます。
また、日用品に含まれる「化学物質」によって、「免疫力」が低下、アトピーの誘因となる事も、よく指摘される事です。
「ストレス」にも同じ事がいえます。日本人の死因で上位を占める「ガン」や「心筋症」といった病気は、その発症原因に食生活の影響などが指摘されるのと同時に、「ストレスによる免疫力低下」も、ひとつの要因として考えられています。
「過労」や「睡眠不足」といった肉体的な疲労を伴う「ストレス」も良くありませんが、アトピー性皮膚炎の誘因となる「ストレス」は、より「継続的な緊張状態」や「身内の死などの深い悲しみ」といった「心理的なストレス」が切っかけとなりやすく、「免疫力」の低下、その発症や重症化には注意が必要でしょう。
痒みへの不安がアトピー性皮膚炎の新たな痒みに >
この章のその他のページ
|