アトピー治療の切っかけ作り
道具の1つに過ぎないアトピー性皮膚炎の薬
アトピー性皮膚炎と前向きに付き合っていく為のポイントとして、「薬物療法では、かなりの確率で症状の改善は望める」事に、もっと着目すべきではないか、といった内容の話を前項ではしました。「薬で良くなっても、また悪くなる」事で、思い悩みが過ぎてしまえば、アトピーの改善にも「ストレス」という意味で支障になりかねません。
アトピーの治療では、実際、薬の占める割合は高く、それを嫌う向きもあるようですが、大切なのは、それをアトピー改善の道具のひとつとして「どう使うか」に掛ってくるのではないでしょうか。別の見方をすれば、あくまでも「薬」は道具のひとつに過ぎないともいえるのです。つまり、「薬」は確かに一定の効果は見込めますが、しかし、それに頼り過ぎてはいけないと言うことです。
皮膚科から処方された薬を医師の指示通りに使用すれば、アトピーの炎症は早々に治まるでしょう。ただ、忘れてはいけないのは、この薬での症状改善は、あくまでも、一時的なもので、「完治」ではないという点です。
そのままの状態で放置すれば、再発の可能性は高く、また、薬で抑える悪循環になってしまいます。この悪循環を回避する為に、考えなければいけない事は、「薬」で改善した皮膚状態を1日でも長く保つにはどうしたらいいか、といった事です。
体質が変えられない以上、やはり、日々の「スキンケア」によって「バリア機能」を出来る限り高いレベルに保つ事が、上記の問い
に対する答えになると言えると思います。
アトピー性皮膚炎は保湿でカバーする >
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