アトピー知識を身に付ける
アトピー性皮膚炎にハウスダストは要注意
前項では「環境アレルゲン」の「ダニ」と「アレルギー反応」についてお話しましたが、「環境アレルゲン」に含まれるものは、まだ、あり、「ハウスダスト(室内の小さなホコリ)」も、そのひとつです。
「ハウスダスト」にはチリ・ホコリはもちろん、ダニの死骸、ダニのフン、繊維クズ、花粉や胞子、たばこの煙粒子などが、入り混じっていて、近年の気密性の高い建物では、掃除機などで目に見えるものはキレイに出来ても、空気中に舞い上がった「ハウスダスト」は取り除くのが難しい状況といえます。
空気中に舞い上がった「ハウスダスト」を呼吸と共に吸い込んでしまったり、皮膚表面に付着したりして、体内への侵入を許してしまうと、これが、「抗原」となり、「T型アレルギー反応」を引き起こす「IgE抗体」が作られてしまいます。
1度、「IgE抗体」が作られてしまった体内に「抗原(この場合はハウスダスト)」が侵入すると、その度に、「アレルギー反応」はおこり、アトピー性皮膚炎の「炎症」や「痒み」を起こしてしまうのです。
空気中を漂う「ハウスダスト」は1度、舞い上がれば十数時間も浮遊し続けると言われ、そんな、呼吸で体内に取り込まれやすい性質から、「吸引性アレルゲン」とも言われます。
ハウスダスト対策でアトピー性皮膚炎を抑える >
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