アトピーを知ろう
見た目の苦痛も大きいアトピー性皮膚炎
「アトピー性皮膚炎」について「その「痒み」には同情するが「見た目」を気にする必要なんてない。病気なんだから堂々といていろ」と簡単に言う人がいます。これは、励ましのつもりもあるのでしょうが、アトピー疾患をかかえる当事者としては、そう簡単に割り切れるものではありません。
患部の状態が悪くても外出しなけえればならない時は当然あります。なるべく、肌を露出しない服装で、それでも露出してしまう手先には絆創膏や手袋、首にはガーゼを当てがったり、顔を隠すのに帽子を着用するなど、夏場は特に大変な思いで外出します。 それでも、「すれ違いざま」や「信号待ち」、「電車の中」でチラチラと人から見られ、ある人はあからさまに不快そうな、ある人は見てはいけないようなモノを見てしまったような、ある人は心底、驚いたような顔をされるのです。
もしも、アトピー症状において、「痒みはあるが肌はキレイな状態」と「痒みはないが肌は酷い状態」のどちらかを選べるとしたら、アトピーに悩む人達はどちらを選ぶでしょうか。
「アトピービジネス」は、そういったアトピーに悩む人たちの「世間に対する引け目」のような複雑な感情も巧みに利用している節があります。もちろん、人によっては効果の期待できるものもあるはずなのですが、それらの「期待できるもの」は、多くの「そうでないもの」に埋もれてしまって、なかなか、私達の目に触れにくくなってしまっているのが現状のようです。
「治したい」一心のアトピー患者は悪くないが >
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