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増加傾向にあるアトピー性皮膚炎

■□ アトピー考察 □■



アトピーを知ろう

子どもアトピーに必要な親の共感性

前項では「アトピーの子を持つ親の負い目」について、触れましたが、「アトピー商法」に関わる業者もこの点を巧みに利用してきます。自分の子どもがアトピー性皮膚炎である限り逃れられない「負い目」から何としても解放されたい、という願望、その意識が強ければ強いだけ、「かならず、アトピー性皮膚炎は治る!」などの情報に対する真偽を見極める「目」は鈍くなってしまうものです。

アトピーの発症原因はそれこそ千差万別で決してひとつではありません。色々な「治療法」や「効く食品」が巷に溢れているのは、その証拠で、ですから「かならず、治る!」といったキャッチコピーはそもそも、何の意味も有していない訳です。

「治したい」気持ちをグッと抑えて、アトピー性皮膚炎に関する「良い商品や情報」に出会った時は冷静に、それを、吟味する習慣を付けておきましょう。「説明書きをよく読んでみる」「身近な人にも意見を求めてみる」などは簡単な事ですが、「治したい」気持ちが大きすぎ、視野狭窄を起こしているしまっている場合には良い方法です。
思い込みが強くなると「誰からも理解されない」とストレスを溜めやすい心の状態が形成され、アトピー性皮膚炎には大きなマイナスとなるのは容易に想像できます。

基本的にお子さんがアトピー性皮膚炎の場合、当事者のお子さんを置き去りにして、親御さんだけが浮き足立ち、暴走している光景を良く目にします。アトピーの子はそのような環境の中で「自分が親に迷惑を掛けている」気持ちが大きくなり、感情形成における「自分に自信を持てない、大切に思えない」パーソナリティーを強めてしまいます。
精神的に「子どもをひとりぼっちにしない」点がアトピー改善には欠かせないでしょう。「必ず治る特効薬」や「画期的な治療法」を探す前に、「アトピーは辛いね。」という共感や「あなたは迷惑なんか掛けていない」という意識をお子さんが感じられる環境を作ってあげてください。

ラテン語がアトピー性皮膚炎の語源 >



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