アトピーを知ろう
ラテン語がアトピー性皮膚炎の語源
現在ではすっかり一般の人にも浸透しつつある「アトピー」という言葉ですが、これが使われ始めたのは1923年にとある医師が使い始めたのだと、記録に残っています。
ラテン語の「A・TOP・Y」が起源とされ、「曖昧」「奇妙」といった意味があるといいます。
使われ始めた当初は厳密に「アトピー性皮膚炎」だけを指した訳ではなく、「アレルギー」に広く関わる、鼻炎や気管支喘息なども含め、アレルギー疾患を伴う病をひと括りにして、そう言っていたようです。
現代医学に比べ、まだまだ発展途上で分からない事も多かった20世紀当初の医学で「アトピー」は原因不明な、それこそ「曖昧」「奇妙」としか言いようのないものだったのでしょう。
「アトピー性皮膚炎」という言葉が医学用語として登場するのは、これより10年後の1933年だったといいます。
上記の事からも分かるように「アトピー」と「アトピー性皮膚炎」は厳密に言うと共通の身体的症状を指すのではなく、「アトピー」は広くアレルギー症状全体を意味し、「アトピー性皮膚炎」はその中に含まれるひとつの症状であると定義できます。
しかし、今、現在、世間一般では「アトピー」=(イコール)「アトピー性皮膚炎」として浸透しているため、厳密な使い分けはされていないのが現状です。
一過性であればアトピー性皮膚炎ではない >
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