アトピーを知ろう
衣服で悪くなる首のアトピーの理由
前項では「大人アトピー」に多く見られる「顔」のアトピーと「網膜剥離」の危険性について書きましたが、顔と同じように「大人アトピー」で多いのが「首」に症状の現れるパターンです。
「首」のアトピー性皮膚炎は「顔」とは違い、よく熱を帯び、発汗などの影響も強く受ける箇所で、乾燥による影響はあまり受けないのが特徴です。熱を帯びる原因として、衣類などの保温効果によるところも大きいのですが、就寝時の枕との密着頻度の高さや後ろ髪が襟元に触り、その少しの刺激が炎症の切っかけになる事もあります。
ですから、衣類の影響で言えば、薄着で首に何も触れる事のない夏場は炎症を起こしづらく、セーターやコートなど首に衣類が触れる機会の多い冬場に比較的、重症化してしまうケースが多いようです。もちろん、冬場に重症化した患部が夏場になっても良くならず、季節による発汗などの影響でさらに酷い状態になってしまう事は可能性としては十分に考えられる事ですので、「首」のアトピーは夏場には必ず、良くなるといった意味ではありません。
「首」に限らず、1度、アトピー性皮膚炎を発症した皮膚は、まるで「それを記憶している」かのように簡単に炎症を起こしたり、赤く腫れてみたりします。アトピーを発症していない皮膚に比べて、その過敏さは数倍にもなるでしょうか。その事から考えても、自分自身でアトピーの起こりやすい箇所をしっかりと把握し、そこを重点的にケアして行くことも、アトピー性皮膚炎の対策として、頭に入れておいてほしいポイントです。
当然、ここにも出る大人アトピー >
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