アトピーを知ろう
一過性であればアトピー性皮膚炎ではない
アトピー性皮膚炎は近年、患者数がかなりのスピードで増えている、現代病の代表格として、マスコミにも多く扱われ、「最近、アトピーになっちゃって」といえば、大抵の人には、その意味が通じるようになりました。
ただ、広く認識されるようになった弊害として、「アトピー性皮膚炎」の定義というか、どのような症状が実際的な「アトピー」を指すのか曖昧になってきている部分も否めません。
良く聞かれる、認識違いとして、痒みのある「湿疹(接触皮膚炎など)」や赤みを伴う「かぶれ」を「アトピー性皮膚炎」と思い込んでいるケースです。
「湿疹」「かぶれ」の多くは、一過性のものであると同時に、同じ箇所に再び症状が現れてしまう事は稀であると思います。
これに比べて「アトピー性皮膚炎」は「痒みのある湿疹が現れたり、治まったりしながら、次第に悪化していく」ものです。
ですから、一過性のものは「アトピー性皮膚炎」には当てはまらないと言えるわけです。
「アトピー性皮膚炎」の湿疹は激しい痒みはもちろん、ちょっとした衣服の擦れや発汗などの刺激で赤みのある腫れが見られたり、カサカサに乾燥した潤いのない皮膚状態になってしまう、などが有名ですが、さらに、この部分を「掻く」事で悪化、これを繰り返す事で、その部分はさらに刺激に敏感になり、「痒み」を越し易くなってしまう悪循環に陥ってしまいます。
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