アトピーを知ろう
当然、ここにも出る大人アトピー
これまで、「大人アトピー」について「顔」や「首」の症状について取り上げてきましたが、その他にも、当然といえば、当然なのですが、アトピー性皮膚炎では最も発症率の高い「ヒジの内側」や「ヒザ裏」にも症状はでます。この部分は衣服に非常に擦れやすいばかりか、皮膚も薄くなっていますから、外的な刺激がダイレクトに伝わってしまう箇所といえます。
「ヒザ裏」で言えば、ジーパンのゴワゴワとした感触は、アトピーを発症し、特に薄くなっている皮膚には、非常に負担が大きいようです。多少、改善に向かっていた患部が、外出時のシーパンの刺激で一気に悪くなってしまった、という話も大いにあり得る事でしょう。
男性ならスーツ生地は、まだ、刺激が弱く、社会人の方には助かる部分かと思います。女性ならスカートは生地の擦れは最小限に抑えられますから、良いと思いますが、ちょうど、裾部分が「ヒザ裏」に触れてしまうと、それが刺激になってしまう事もあるようですし、ストッキングの擦れや保温性はアトピーにとってはマイナスの要素になります。
炎症を起こしても、掻き始めの皮膚は赤く腫れはするものの、辛うじて、その潤いは保たれている場合がほとんどなのですが、これを繰り返す、いわゆる「掻きこわし」の悪循環に陥ってしまうと、患部は潤いを無くし、ガサガサと硬くなったり、膿んでジクジクとした状態になったりします。
特に夏場は掻いた傷口が膿みやすく、放っておいて治るといった状態ではなくなってしまい、抗生物質などに頼らなければならない事態に発展してしまう場合がありますから、患部は出来るだけ清潔にして、膿んだりした時には、直ぐに皮膚科で診察を受けるように、注意して下さい。
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