自分の症状を把握しよう
とびひとアトピー性皮膚炎
アトピーとの合併症が起きやすい病気として、前項では「水いぼ」について説明しました。アトピー性皮膚炎ではバリア機能の低下や、免疫力の低下から「水いぼ」以外でも、いくつかの合併症を起こしてしまうことがあります。合併症による、症状の悪化は、アトピー治療にも支障をきたす事になります。アトピーを待たない人よりも、皮膚からの細菌やウイルスの侵入を許しやすい事をよく理解し、注意する必要があるでしょう。
◎とびひ
とびひは、正式な名称ではなく、正式には「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」と言います。アトピーなどで「掻きこわし」た傷口にブドウ球菌などが原因菌となって起こる感染症です。痒みがある為に、それを掻くと、「飛び火」するように症状が広範囲に広がってしまうことから「とびひ」という俗称がついたといいます。
とびひは、感染力が強く、ステロイド剤が症状を悪化させる事もあるので、皮膚科による早めの治療が必要です。
治療は抗生物質の飲み薬や軟膏の処方が中心で、皮膚を清潔に保つため、シャワーをマメに浴びるなどの対策も大切です。
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