アトピー治療の切っかけ作り
ゴシゴシ洗いがアトピーを悪化させるケース
アトピー性皮膚炎の「痒み」が出てしまった時、「掻きこわす」事を避ける為に、「叩いたり」「擦ったり」の行動、それもアトピーの「痒み」を悪戯に誘発する原因になり、また、この「擦る」行為の最たるものが、女性の「メイク落とし」時の「ゴシゴシ洗い」であるといったお話を前項ではしました。
「化粧品」は特に「落ちにくい」為に「ゴシゴシ洗い」になってしまうのですが、これは、普段の洗顔においても、もちろん、同じ事がいえます。
アトピーの原因が「異物=アレルゲン」の体内への侵入なら、良く洗顔し、汚れを落とし、炎症の起こしやすい箇所を清潔にしておく事は有効といえますが、この意識を強く持ちすぎてしまった為に、「ゴシゴシ洗い」を毎日、行うようになり、返って、「顔」のアトピー症状が悪化してしまったケースもあります。
「アレルゲン」の侵入しにくい皮膚環境を考えての「ゴシゴシ洗い」だったはずなのですが、結果として「ゴシゴシ」の刺激が「バリア機能」の低下を招き、加えて、回数も、朝・昼・晩、欠かさず行うなどとした事で、返って乾燥しやすい皮膚環境を招いてしまった可能性も考えられます。
簡単にいってしまえば、「行き過ぎは良くない」という所ですが、アレルギーに纏わる病気に限らず、「難治性」の病にかかってしまうと、当然「治したい」気持ちは強くなりますから、どうしても「行き過ぎ」や「思い込み」を起こしやすくなってしまうものです。ただ、客観的に最良の方法を見極めていけるような、ある程度の冷静さも、その症状が悪ければ悪い時ほど、改善に向かう為の大切な要素であるように思います。
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