アトピー治療の切っかけ作り
入浴とアトピー性皮膚炎の症状
洗顔時の「ゴシゴシ洗い」は、汚れを落とし「アレルゲン」の侵入を防ぐどころか、皮膚に余計な刺激を与える事で「バリア機能」の低下を招き、余計に「アレルゲン」の侵入しやすい肌環境を整えてしまう、といった説明を前項ではしました。
そこで、この「ゴシゴシ洗い」について、もうひとつ言っておかなけえばいけないのが、これが、もちろん、「顔」に限った事ではないという事です。入浴時にタオルやブラシで身体を「ゴシゴシ」と力一杯に洗ってしまうのは、「顔」の「バリア機能」が低下してしまう理由と同様で、決して良くはありません。
入浴時は、特に、身体が温まる関係で「痒み」が起きやすい状況であり、また、以前にお話した「石鹸」による「化学的な刺激」も受けているのですから、そこへきての、「ゴシゴシ洗い」となると、アトピー性皮膚炎を患う者にとっては、症状悪化の大きなリスクを背負う事になります。
身体を洗う際は、「汚れを落とす」事は、あまり意識せず、出来る限り力を入れない形で行うのが基本になります。「汚れを落とす」事を意識してしまうと、どうしても、力が入ってしまいます。
また、入浴後、バスタオルで水気を拭き取る際も、同様に身体を強く「擦る」事はしないようにしましょう。使うバスタオルは当然、乾燥しているでしょうから、皮膚には「ゴワゴワ」とした刺激が直接、伝わります。
ですから、その素材にも気を使いたいところです。なるべく、肌にソフトなものを選ぶのがベストといえます。
生活の中に潜むアトピー性皮膚炎の誘発要因 >
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